世の中には選択肢が多ければ多いほど最高の決断ができるという考えが存在し、アメリカのスーパーマーケット「ウォルマート」には10万点の商品、世界最大のECサイト「アマゾン」には2700万冊もの本が揃っているそうです。
私たちは人生を通して「どの大学にいくか」「どの企業に就職するか」「誰と結婚するか」といった様々な選択をしばし迫られます。
人生は選択の連続であり、アマゾンで一冊の本を選ぶ小さなものから、生涯を共にするパートナーを選ぶ大きな決断まで大小様々な選択を、莫大な選択肢の中から行っていかなければなりません。
私たちはそのような選択の連続の中で常に「ベストな選択」をしたいと考えるため、選択肢があればあるほど決断に一歩を踏み出すことに時間がかかったり、その決断に自信を持つことができません。
たとえば結婚を例に取ると、「素晴らしい人を見つけなければ幸せな結婚はできない」と考えてしまうため、「もっと他にいい人がいるかもしれない」となかなか結婚に踏み切れない人も多いです。
また、結婚した後に「あのとき違う人を選んでいたらこんなことにはならなかったのに」と過去の選択に後悔をしてみたりもします。
しかし、選択肢が多すぎるこの世界において「ベストな選択」をすることは不可能に近く、結婚の例で言えば、「素晴らしい人を見つけなければ幸せな結婚ができない」のではなく、「結婚する相手と素晴らしい家庭を築いていけば幸せになれる」のであって、本質的には「何を選ぶか」よりも「選んだ先でどうするか」の方がよっぽど重要なのです。
たとえ、ある選択をした結果「こんなはずじゃなかった」と思ったのであれば、その選択に後悔をして立ち止まるのではなく、いま目の前にあるものを「こんなはずじゃないもの」にしていけばいいのです。
「あのときもし別の方を選んでいたら」という感情はただの妄想であって、いくら悩み続けたところで時は巻き戻せません。
一度選んだ選択肢を正解にしていく。それが後悔をしない最良の選択なのではないでしょうか。
コメント