最近「サウナー」という言葉をよく耳にしませんか?
サウナーとは、サウナが好きな愛好家の人たちのことを指します。
年季の入った高温の狭い部屋でオジサンばかりが我慢比べのように汗をかいているイメージは今や昔で、若者の中でもサウナを楽しむ人が増えているのです。
きれいなサウナ施設の登場や、サウナ好きを公言する人気芸能人の影響から、女性も含めサウナーが急増しています。
汗を流して心身リフレッシュしたら、まずはビールという人も多いはず。ただ、大量に水分を失ったあとに一気にアルコールを流し込むのは健康には考えものです。
そこでビールに負けないおいしさを誇るノンアルコールビールの出番。
この記事では、ビールを楽しむためのサウナの入り方と、サウナ上がりでも安全に美味しく楽しめるおすすめのノンアルコールビールをご紹介します。
「サウナ×ビール」を全力で楽しむためにも、ぜひ最後までチェックしてみてください。
ビールを楽しむための正しいサウナの入り方
サウナ上がりのビールで爽快感を味わうためにも、まずは正しいサウナの入り方をマスターしましょう。
サウナの入り方の流れは次の通りです。
- 身体を洗う
- サウナ室に入る
- 水風呂に入る
- サウナと水風呂を交互に繰り返す
- 水分を補給する
基本的にサウナは多くの人が使う公共スペースです。自分自身だけでなく、周りも気持ちよく利用できるようにマナーも覚えておきましょう。
身体を洗う
浴室に入ったらまず身体を洗います。
サウナに限らず公衆浴場や温泉では掛け湯などで身体を洗ってから入るのがマナーです。
皮膚に汚れがついている状態では汗をかきづらく、サウナ室でにおいのもとにもなります。
十分なサウナの効果を得るためにも、洗顔、洗髪も済ませておきましょう。
無理のない時間で入る
身体を洗ったら、サウナ室に向かいます。
日本で最も一般的なのは乾式サウナは室温が80℃前後です。高温のものは100℃を超えることもあり、短い時間から身体を慣れさせていくことが良いでしょう。
ほとんどのサウナ室には時計(12分計や砂時計)があるので、時間を測っておくことをおすすめします。
一般的には6~12分の間で入るのが良いですが、個人差もあるので自分自身の身体と相談しながら時間を決めましょう。
「もう外に出たい」と感じてから少し粘ることを勧める意見もありますが、無理は禁物です。
水風呂に入る
次に、温まった身体を水風呂で一気に冷やしましょう。
手桶で身体に冷水をかけて、汗を流すのは重要なマナーです。
冷水に一気に入ることで身体へのショックをやわらげる効果もあるので、水風呂に慣れていない方は、手足や顔に何杯かの水をかけるようにしてください。
慣れてくると、この水風呂の瞬間が最も気持ちいいという人もいます。
水温や自身の体調にもよりますが、肩までしっかり浸かることで肌が引き締められ、一気にリフレッシュ効果が得られると言われています。
サウナと水風呂を交互に繰り返す
水風呂から出たら、身体を拭いてしばらく休憩するまでが1セットです。このように温かいサウナとと冷たい水風呂に入ることを、温冷交代浴と呼ばれます。
リクライニングチェアなど専用の休憩スペースがあるところは、ゆったりとリラックスできます。また、外の空気に触れる露天スペースで休憩できる施設は「外気浴」と言われ、特に人気が高いです。
サウナで身体を温めて、水風呂で一気に冷却し、そして休憩する。このとき、水風呂で収縮した血管に心臓から大量の血液が送り込まれ全身の血流がよくなることが健康のポイント。
この流れを2~3セット繰り返すことが一般的なサウナの楽しみ方です。
水分補給を忘れずに
サウナでは汗を大量にかくため水分が不足しがちです。
1回のサウナで300~400mlの発汗と言われるので、3セット繰り返したら1リットル以上が身体から失われることになります。
脱水症状を予防するために、サウナに入る前と後で必ず水分を補給しましょう。
こまめに脱衣所に戻ってウォーターサーバーや冷水器からコップ一杯の水を補給するだけでも効果があるので、水分補給は積極的に行ってください。
サウナ×ビールをより楽しむための入り方のポイント
サウナで気持ちよくなる体験を味わったら、もう一歩、サウナの楽しみ方に踏み込んでみましょう。
綺麗なサウナ施設も増え、様々なサウナ室が登場しているので、サウナ室の違いを楽しむのも1つの方法。
またサウナの奥が深いところは、自身の体調やその日のメンタルによってもリフレッシュする感覚が異なることです。
サウナ後のビールをより深く味わうためにも、以下ではサウナをより楽しめるポイントを解説します。
サウナ用語をいくつか覚えておく
サウナの世界には、サウナ―たちが好んで使う独特の「サウナ用語」があります。
以下の表では、すぐ実践できるフレーズをまとめました。
いくつか覚えてサウナ好きな仲間との会話の中で出せば「あ、サウナ―なんですね!」と会話が盛り上がることでしょう。
サウナ用語 | 意味 | 使用例 |
---|---|---|
ととのう | サウナによって心身がリラックスし、リフレッシュした状態のこと。 | 「こないだのサウナ、水風呂が最高で1セットめからととのっちゃいました」 |
サ道 | 読みは「さどう」。タナカカツキ原作の漫画でドラマ化もされた。サウナブームの火付け役と言われる。 | 「サ道を見てたら、どうしても錦糸町の『北欧』に行きたくなりました」 |
グルシン | 水温が10度以下の水風呂。一桁=シングルが転じたもの。 | 「最近はグルシンでないと身体が物足りません」 |
おかわり | サウナ室でタオルやうちわで熱波を起こすサービスを再度ねだること。 | 「店員が上手なので、必ずおかわりすると決めているんです」 |
サウナ飯 | ととのったあとに、サウナ施設のレストランや近隣で食事を楽しむこと。サウナ後は一層おいしく感じるというサウナーも多い。 | 「サウナ飯があるので、今日は昼を抜いてきました」 |
サウナハットをかぶる
サウナハットとはサウナ室内でかぶる帽子のことです。
主に羊毛やリネン、タオル生地でできています。サウナ発祥の地、フィンランドでは全裸にサウナハットという姿が基本になっているそうです。
サウナ室内は空気の対流で、足元よりも頭部付近の室温が高くなります。また髪の毛や頭皮は熱くなりやすいため、頭部を守るサウナハットが重用されているのです。
サウナハットをかぶっておけば、安全かつ、より長い時間サウナを楽しめるようになるでしょう。
身体が温まる前に、顔や頭が熱くなってしまうという人はぜひ試してみてください。
ロウリュを体験する
ロウリュは、フィンランド方式のサウナ入力法です。熱したサウナストーンに水をかけ、一度に大量の水蒸気を発生させることでサウナ室内の体感温度が急上昇させる入浴法です。
100℃を超える温度の熱波を浴びると、汗が一気に噴き出します。タオルを振り回して熱波を吹き付けることを「アウフグース」と言い、様々なサウナ施設の人気メニューとなっています。
しっかりと汗を流してリフレッシュできるため、サウナを利用する際はぜひ試してみてください。
3. サウナ後にビールだけを飲むのはNG
サウナから出た直後は、身体から大量の水分が失われているため脱水症状を引き起こしやすい状態となっています。
この状態が長引くと、脳梗塞、心筋梗塞の原因となり、生命の危険につながる可能性もあります。サウナ上がりのビールがおいしいのは確かですが、ビールだけでは脱水状態の回復にはなりません。
とはいえ、本場フィンランドでの研究結果によると、サウナの正しい利用をすれば心臓病や脳卒中の低減にもつながるとされています。
すぐにアルコール摂取をして、健康上のリスクを高めるのは本末転倒と言えるでしょう。
脱水症状を引き起こす
アルコールには利尿作用があります。
そのため飲んだ量以上に体内から水分が排水され、結果として脱水症状につながる可能性があるのです。
ビールなどのアルコール飲料だけの摂取は避けて、水やスポーツドリンクなどをこまめに摂るようにしましょう。
脳梗塞や心筋梗塞の可能性もある
脱水症状が長期化すると、脳梗塞や心筋梗塞といった重篤な病気を引き起こすことも考えられます。
水分が足りない状態では、血液に粘り気が出てきて血流が悪くなります。そのため、血栓ができやすくなるので、万一、血管が詰まってしまうと最悪の場合、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすことも考えられるのです。
脳梗塞や心筋梗塞など重大な症状を引き起こさないためにも、こまめな水分補給が何よりも大切です。
特に水分が足りないサウナ上がりの状態では、アルコールではなく水分補給のできる飲料を積極的に飲みましょう。
ノンアルコールなら安心してサウナ後のビールを楽しめる
脱水症状のリスクを心配することなく、サウナ後にビールの爽快感を味わいたい方には、ノンアルコールビールがおすすめです。
現在のノンアルコールビールは各メーカーが改良を重ねて、ビールに近い味わいを実現しています。
アルコールが含まれていないので安心
ノンアルコールビールには、アルコール成分がないので利尿作用がありません。アルコールによる脱水を抑えることにもつながるので、すぐにビールを飲みたい人には特におすすめです。
またノンアルコールビールならば、自分で運転して帰宅することもできます。
ただし、国内でのノンアルコールの定義は1%未満のアルコール量となっているため、微量なアルコールを含むノンアルコール飲料もあります。
ノンアルコールを飲むことで酒気帯び運転の要件である呼気1リットル中0.15mg以上に該当する可能性もあるため、車の運転がある場合はアルコール0%を選ぶようにしましょう。
ノンアルコールでもビールに近い味を楽しめる
ノンアルコールビールでも、ビールと間違えるほど本格的な味や風味を楽しめるようになっています。ノンアルコールビールが本格的に登場したのは10年ほど前はビールとは味が違うから苦手という声も少なくありませんでした。
現在はメーカーの努力によって、ビールに近い味わいに進化しています。
さらに、ビアカクテルのような味わいを楽しめるノンアルコールビールをもあるため「ビール好き」も納得できる充実度ではないでしょうか。
サウナにおすすめのノンアルコールビール6選
ここからはビールに近いおいしさを楽しめるノンアルコールビールを紹介します。
サウナ後に試してみてほしい商品ばかりですので、ぜひ一度試してみてください。
DRY ZERO (ドライゼロ)
2016年から5年連続でノンアルコールビールの売り上げ1位を獲得。アルコールは0.00%で、さらにカロリーや糖質を抑えています。
アサヒビールの看板ビールである「スーパードライ」に近い味わいを実現し、ノンアルコールビールとしては特徴的なキレのある味わいを誇ります。
他社商品と比較し、辛口なのでいろんな料理に合うという評価も得ています。
零ICHI (ゼロイチ)
キリンビールの看板商品と同じように「一番搾り麦汁」のみで製造されるノンアルコールビールです。
「キリン独自の一番搾り製法」によって、ビールのような味わいにこだわって開発された商品で、人工甘味料や着色料を使用していない点も特徴です。
よく泡が立ち、長持ちするのもビール党に喜ばれるポイントです。
ALL-FREE (オールフリー) ライムショット
ビールだけでなくカクテルでもヒットを連発するサントリーがプロデュースするライム風味のノンアルコールビールです。アルコール、カロリー、糖質、プリン体が全てゼロ。
ライムの風味が強く、ビールカクテルのように楽しみたい人に向く商品。
キンキンに冷やしてごくごく飲みたい商品、火照った身体の感覚を取り戻すには最適なノンアルコールビールと言えるかもしれません。
龍馬レモン
龍馬レモンは、日本ビールが販売する、レモン果汁が3%含まれたフレッシュさを感じられるノンアルコールビールです。
ビールのコクは感じさせ名からも、レモンの香りと爽やかな印象が後味に残ることでしょう。
ビターテイストな大人の味が、幅広い支持を集めています。
IPA 0.0% by Brulo Beer
スコットランド生まれのペールエール系のノンアルコールビールで、サウナの本場であるフィンランドでも愛飲されています。
甘さが広がったあとから、口に苦味が少し残る味わいは「これがノンアルコールビール?」と驚くほどの本格派。
2020年に発売されて以降、愛好家から「世界最高のノンアルコールビール」という評価を受けています。
ヴェリタスブロイ
ビールの本場ドイツが送る本格的なノンアルコールビールです。
一旦ビールを作って、そこからアルコールを抜く工程を経ているため手間暇がかかるものの、ビールにより近い味わいを実現しています。
なお、このアルコールを抜くという製法は日本の法律では認められていないため、国産製品とは一味違う風味を楽しめるでしょう。
サウナ×ノンアルコールビールは最高の贅沢
サウナでととのったら、爽快感をプラスして味わいたいもの。サウナ直後は飲酒を控えて、ノンアルコールビールで乾杯しましょう。
仕事の疲れやプライベートの悩みをリセットして、心身をリフレッシュするサウナの仕上げにビールのような味わいはきっと深い安らぎを与えてくれるはず。
「サウナ×ノンアルコール」で贅沢なひと時を満喫してください。
コメント