「自分探しの旅」という言葉を聞いたことはありませんか?
自分探しの旅とは、現況に不安を抱えている人や将来の展望を見失った人が、旅行を通して自分が本当にやりたいことを探すことです。
しかしこのように聞くと、「自分探しの旅には本当に意味があるのだろうか?」と思ってしまうかもしれません。
そこでこの記事では、自分探しの旅とは何か、どんなメリットがあるのか、どのようなところに行けばいいのかを紹介します。
あらかじめこれらの情報をチェックしておけば、自分探しの旅を有意義なものにできるでしょう。
自分探しの旅とは何か?
自分探しの旅とは、自分の本当にやりたいことや、人生を変えるきっかけを見つけるための旅のことです。
本当の自分を見失った人が自分探しの旅をしている、という話を聞く機会もあるのではないでしょうか。
多くの場合、以下に該当する人が自分探しの旅をしています。
- 現状に不安がある(仕事・プライベートの両方を含む)
- 自分の本来やりたいことが見つからない
- 将来に対して漠然とした不安がある
今まさに自分探しの旅をしようか悩んでいる人は、本当に効果があるのか気になるのではないでしょうか?
最初に、この点について詳しくチェックしていきましょう。
自分探しの旅をして変わった人はいない?「馬鹿」「意味不明」との声も
「自分探しの旅なんて意味不明だ」「馬鹿がやるものじゃないの?」と思っている人もいるようです。
自分探しの旅をしても本当にやりたいことは見つからないという考え方もあり、否定的な意見も多数存在します。
まさに私に突き刺さる言葉だ…
— まったり屋🏞アブノーマルクリエイター🎥 (@mattariya1002) March 18, 2021
もう15年も「自分探しの旅に出て未だに終着地点が見えない…」
自分探しの旅に行きたいという
意味不明な理由で観光学科いったしな
NZに旅もして
好きなことより苦手意識があったことで上手くいき、天職かも分からない
これで自己理解を深めたい#ビジネス #働き方 pic.twitter.com/ywzufzl2XZ
アイデンティティが自分の内側にあるとか考えてるやつは自分探しの旅とか親の金で行ったりするんだよね
— 烏賊臭遅漏 (@kamaru_ksdkt) June 17, 2020
んで何の成果も得られませんでしたってやつをゴマンと見てきた
当たり前だ馬鹿が。何もねえやつをどんなに掘っても何も出ねえよ
「自分の探し」という名目で約2年前に日本中をヒッチハイクで旅したけど、結局本当の自分は見つからなかった。旅をしている時、旅をした後は一種の麻薬かのように気分は良くなるけど、現実は全く変わってない。旅の経験はかけがえのない財産だけど、ある意味、現実逃避と承認欲求を満たすためだった。
— 山田啓太 | Keita Yamada (@Keita032896) August 11, 2021
上記のように自分探しの旅を馬鹿にする人や、行っても何も見つからなかった人も多いようです。
そのため、「自分探しの旅ではアイデンティティなんて見つからない」と考えている人も多く存在します。
しかし、一方で以下のような意見があるのも事実です。
なんか「自分探しの旅」を馬鹿にする意見をよく見るけど、知らないとこ行って、知らない人に会って、知らない物を見て、知らない事すると「あー、自分はこれ好きなんだな」と発見する事は多々あって、自分探しの旅という表現、あながち間違って無いと個人的には思うんだよな…。
— ロウェル@心身共に健康になりたい (@Lowell_DQ10) March 2, 2021
自分探しの旅を通して「本当に好きなものを発見できた」「やりたいことが見つかった」という結果に至る人も存在します。
ほかにも、「人生そのものが自分を探す旅みたいなものだ」という意見もあるものです。
これらの情報を総合的に考えると、自分を探す旅そのものに意味がないと結論することはできないでしょう。
「自分を探す旅が必要な人もいれば不要な人もいる」と考えるのが自然です。
自分探しの旅をする3つのメリット
次に、自分探しの旅をするメリットを3つチェックしていきましょう。
ここで紹介するのは以下のポイントです。
- 新しい価値観を得られる
- やりたいことが見つかる可能性がある
- 自分の悩みを俯瞰できる
それぞれのポイントに魅力を感じるなら、自分探しの旅に出ることを検討してもいいかもしれません。
1. 新しい価値観を得られる
自分探しの旅に出る最大のメリットの1つが、「旅を通して新しい価値観に触れられる」というものです。
行ったことがないところに行き、さまざまな人と触れ合うことで、知らなかった価値観に触れられます。
もしかしたら、自分探しの旅に出なければ一生触れることのなかった価値観があるかもしれません。
旅を通して知った新たな価値観からヒントを得て、今後の人生をどのように生きるべきか見える可能性があります。
既存の価値観に凝り固まっているとイノベーションも起きません。
旅を通して新たな価値観に触れるのはとてもいい方法だと言えます。
2. やりたいことが見つかる可能性がある
自分探しの旅でさまざまな価値観に触れることで、自分が本当にやりたいことを発見できる可能性があります。
場合によっては、旅に出る前は全く予想していなかったことが見つかるかもしれません。
旅を通してさまざまな変化を経験することで、考え方も柔軟になるでしょう。
「国外旅行に行った結果、新たな目標が見つかった」「将来のビジョンを熱く語る人と交流した結果、新たなビジネスに挑戦しようと思った」などのケースもあるでしょう。
「自分が何をしたいのかわからない」「将来のビジョンが見えない」と悩むなら、自分探しの旅でやりたいことを探してみてはいかがでしょうか。
3. 自分の悩みを俯瞰できる
自分探しの旅を通して多くの場所を訪れることで、自分の悩みを俯瞰できます。
他の価値観に触れることで、自分の悩みが大きなものではないと気付かされるかもしれません。
精神が楽になることで、将来のビジョンや自分が本当にやりたいことも見えてくるでしょう。
悩みを解決できずに困っているなら、自分探しの旅でリフレッシュするのもオススメです。
自分探しの旅におすすめの行き先5選
一言で自分探しの旅といっても、行き先はさまざまです。
もし「どこに行こうか」で迷っているなら、以下の5つのポイントを参考にして行き先を選んでみてはいかがでしょうか?
- 死ぬまでに行ってみたいと思う場所
- 価値観の違う人がいる場所
- 自然が多い場所
- 知り合いが誰もいない場所
- インターネットが通じない場所
本項ではそれぞれの場所に行くメリットを詳しくお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
1. 死ぬまでに行ってみたいと思う場所
誰しも「死ぬまでに一度は行ってみたい」と思う場所があるのではないでしょうか?
もしそのような場所があるなら、ぜひ旅程に組み込んでみてください。
死ぬまでに行ってみたいと思ったからには、何らかの理由があるはずです。
- 書籍で読んだ
- 実際に行った人の話を聞いた
- 現地の文化に興味がある
- 世界遺産を見たい
など、どんな理由でも構いません。
自分が行きたいと思ったなら、ぜひ行ってみることをオススメします。
2. 価値観の違う人がいる場所
自分探しの旅で価値観の違う人がいる場所に行くのは、とてもオススメです。
具体的には、以下のような場所に行くのがいいでしょう。
- 都市部に住んでいるなら田舎に行く
- 田舎に住んでいるなら都市部に行く
- 海外に行く
全く違う環境の土地には、自分と価値観の違う人が多く集まっていると予想できます。
現地の人と触れ合うことで多様な価値観に触れられ、今まで予想もしなかったことを思いつくかもしれません。
観光地として有名な場所だけではなく、地元で生活している人が多いエリアに行くのもオススメです。
そうすることで現地の生活スタイルに触れられ、現地の価値観から何らかのひらめきが生まれるかもしれません。
3. 自然の多い場所
自然が多い場所に行って中~長期間滞在するのもオススメです。
自然と触れ合う時間を作り、PCやスマホなどのデジタルデバイスから離れる時間を作りましょう。
スローライフを楽しむことで、これからの人生や価値観について深く黙想できます。
自然には癒やしの力があるので、仕事やプライベートで疲れた心も落ち着くでしょう。
4. 知り合いが誰もいない場所
自分探しの旅においては、知り合いが誰もいない場所はとてもオススメの行き先です。
自分の人生に対する価値観は、知り合いから影響されている部分が多かれ少なかれあるでしょう。
知り合いがいる場所に行っても、得られる価値観や出会いはこれまでとあまり変わりません。
自分のやりたいことを見つけるためには、知り合いが1人もいない場所に行き新たな価値観に触れるのがオススメです。
一度人間関係をリセットすれば「自分はこうでなければいけない」という固定観念からも解放されます。
今まで1度も行ったことがない場所など、新たな環境を楽しめる行き先を探しましょう。
5. インターネットの通じない場所
インターネットが通じない場所に数日間滞在するのもいい方法です。
デジタルデトックスしようと思っていても、ついついスマホを使ってしまう人もいるのではないでしょうか?
そのような人は、インターネットの通じない場所に行ってしまえば強制的にデジタルデトックスできます。
「登山に挑戦する」「山間部に滞在する」など、強制的にインターネットから切り離せる環境に身を置いてみましょう。
数日程度の短期間でも自分を見つめ直す期間になります。
自分探しの旅を成功させるやり方のコツ4つ
どこに行くか旅程を決めたら、自分探しの旅を成功させるコツを押さえて実際に旅行に出かけましょう。
押さえておきたいコツは以下の4つです。
- 憧れの生活をしている人に会う
- 好きなことを探すより得意なことを探す
- ダラダラする自分を受け入れる
- 1人で行く
上記のポイントを意識するだけで、自分探しの旅を有意義な機会にできるでしょう。
1. 憧れの生活をしている人に会う
自分探しの旅に行くなら「理想の生活を実現している人に会うこと」を旅程に組み込みましょう。
実際に理想の生活をしている人の話を聞くことで、考え方が変わるかもしれません。
より強く目指したいと思うケースもあれば、別の道に進みたくなるケースもあります。
例えばどこかに移住したいと考えているなら、すでに移住している人に会ってください。
そのうえで良かったことや不安を感じていることなど、聞いてみるのがオススメです。
自分の憧れを目標にするためにも、積極的に取り組んでみましょう。
2. 好きなことを探すより得意なことを探す
自分探しの旅で探すのは「得意なこと」です。
自分探しの旅と聞くと「自分が好きなことを探すための旅」をイメージするかもしれません。
しかし好きなことを見つけるのは非常に難しく、見つからない可能性も高いものです。
自分が得意なことは探しやすく実践しやすいので、「得意なことを見つける」ことを旅の目標にしてみてください。
得意なことを探して実践すれば、やりたいことに変わるかもしれません。
3. ダラダラする自分も受け入れる
自分探しの旅では、自己嫌悪に陥ってダラダラしてしまう期間が発生しがちです。
しかし誰にでもそのような時期があるので、自分自身の一面として受け入れましょう。
旅の目標を高く掲げて出発しても、思うように進まず自己肯定感が下がってしまうことがあります。
そのようなときはあえて一旦ダラダラし、気分をリフレッシュしつつ今後どうしようか考えるのがオススメです。
4. 友達や知人を誘わず一人で行く
自分探しの旅は自分1人で行くのがオススメです。
友人や知人を誘って旅に出ても、自分のキャラを演じるのに疲れてしまいます。
自分がやりたいことを見つけられなくなってしまうかもしれません。
そのため自分1人で旅に出て、旅先での出会いを楽しむのがいいでしょう。
そのほうが自分を見つめ直して黙想する期間にもなり、自分を変革する機会にできます。
「本当の自分」なんて存在しない。今の自分を受け入れることも大事
「人には二面性があることを理解し、今の自分を受け入れる」と選択するのも1つの方法です。
「本当の自分は存在しない。今の自分が本当の自分だ」というのも1つの考え方と言えます。
そのように考えた上で、将来どうするかを決めるのもいいでしょう。
「自分探しの旅で大きく変わった」というストーリーはよく聞くものですが、自分にも当てはまるとは限りません。
自分探しの旅をしても、思うように自分らしい生き方が見つからない可能性もあります。
もしそのような状況に陥ってしまったら、「今の自分を受け入れた上でどのように生きるか」という考え方に切り替えましょう。
自分探しの旅に関するよくある質問
自分探しの旅に関すて、よくある以下の質問とその回答をまとめました。
- 自分探しの旅の目的は?
-
「自分探しの旅」とは、自分を探すために出る旅のこと。
自分の本当にやりたいことや、人生を変えるきっかけを見つけ、これからの人生をどう過ごすかを見つけるために行います。
- 人はなぜ自分探しをするのか?
-
自分探しは、客観的に自分の生き方を見つめ直すこと。
自分探しの理由は、諦められない夢を叶えるためであったり、夢そのものを探すためであったり。
やりたいことをしている人は自分らしく生きているように見えるため、自分もそうありたいと思い「理想の人生を探したい」と望みます。
- 自分探しの旅に意味はない?
-
「自分探しの旅」といっても、具体的な目的や目標が無いとただの旅行になってしまいます。
アイデンティティを確立する、自分を変えるきっかけを見つける、自分自身の人生を見つめ直す、などの明確な目的を持って旅を始めること。
そして、旅に出る勇気こそに意味があります。
自分探しの旅とは何か?のまとめ
自分探しの旅とは「自分自身の本来の姿ややりたいことを見つけるための旅行」のことです。
新たな自分を発見できる可能性がありますが、誰しもが必ず見つかるとは限りません。
もし本当の自分ややりたいことが見つからなかったとしても、今の自分を受け入れてみてはいかがでしょうか。
自分探しの旅を「ありのままの自分を受け入れる機会」と捉え、その上でどのように成長していくのかを考えましょう。
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