「ノンアルコールビールにプリン体は含まれているの?」
「飲んで痛風にならないか不安……」
このような疑問や不安のある方もいるのではないでしょうか?
結論から言うと、ノンアルコールビールも製品によって含有しているプリン体の量は異なります。
この記事では、ノンアルコールビールに含まれるプリン体の量を詳しく紹介します。
プリン体が健康面へ及ぼす影響についても解説するので、ぜひあわせてチェックしてみてください。
本記事を参考にしていただければ、痛風予防に効果的なノンアルコールビールを選べるでしょう。
また、人気のノンアルコールビールやおすすめのノンアルコールビールについて知りたい方は、下記の記事をぜひ参考にしてみてください。
また、Sober Curious (ソバーキュリアス)というお酒自体は飲めるが「あえて飲まない」ライフスタイルを選ぶ人や少量しか飲まない人たちが海外を中心に増えています。ビールの代替品としてノンアルコールビールを飲むのではなく、ノンアルコールビールなどを飲むことで、健康的なライフスタイルを求めることに加えて精神的な豊さをも求めているのです。
ノンアルコールビールにプリン体は含まれているの?
ノンアルコールビールにプリン体は含まれているのでしょうか?
結論、ノンアルコールビールに含まれるプリン体の量は製品によって異なり、0mgのものも存在しています。
ここではノンアルコールビールに含まれるプリン体について紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
ノンアルコールビールはプリン体0~3.5mg/100mL。0mgの商品も多い
ノンアルコールビールやビールテイスト飲料に含有されているプリン体の量は、ざっくり0 mg~3.5 mg/100 mL程度です。
なかには0 mg/100 mLやプリン体ゼロと表記されている製品も多いので、気にする場合はプリン体ゼロの製品を選ぶのがよいでしょう。
多くの場合、プリン体を含まない製品はそのことを強くアピールしています。
痛風予防を考えている人や尿酸値が気になっている人は、積極的にプリン体ゼロの製品を選びましょう。
プリン体0mgの商品でも0.5mg/100mL未満の量が含まれている
プリン体ゼロや0 mg/100 mLという表記を見ると、プリン体が全く含まれていないように感じるかもしれません。
しかし、実はこの表記は含まれているプリン体が「0.5 mg/100 mL未満」であることを示すものです。
必ずしもまったく含まないことを意味するのではありません。
とはいえ、摂取目安量を考慮した場合、0.5 mg/100 mL未満のプリン体であれば気にする必要はないとも考えられます。
プリン体ゼロの表記があるノンアルコールビールなら、ほとんど含んでいないんので安心して飲めるでしょう。
なお、摂取量目安については後ほど紹介するので、ぜひチェックしておいてください。
参考:ビールのプリン体の量は約3.3~6.9mg/100mL
公益財団法人痛風・尿酸財団が発表している資料によると、ビールに含まれているプリン体の量は3.3 mg~6.9 mg/100 mL程度になっています。
発泡酒や低アルコールビールも含んだ場合、最も多く含むものでは13.0 mg/100 mLです。
製品によって大きな差があるものの、0 mg~3.5 mg/100 mL程度のノンアルコールビールと比べるとプリン体の量が多いことが分かるでしょう。
ビールはノンアルコールビールとは異なり、プリン体をカットした製品が少なめなのも特徴です。
酒類全体を通して見ると、醸造酒はプリン体が多く、蒸留酒は少ない傾向があります。
プリン体の1日の摂取量は目安400mg
「そもそも1日にプリン体はどの程度摂取してもいいのだろうか?」と思っている人もいるのではないでしょうか?
結論、プリン体の1日の摂取量は目安400mgです。
高尿酸血症・痛風の治療ガイドラインには以下のような記載があります。
プリン体として1日の摂取量が400mgを超えないようにするのが実際的と思われる。
出典:https://minds.jcqhc.or.jp/n/med/4/med0052/G0000210/0033
したがって、健康被害を防ぐには、ノンアルコールビールを含めて摂取するプリン体の量を1日400mgに収めるようにしたほうがよいでしょう。
ノンアルコールビールを飲むと痛風になるの?
次に、ノンアルコールビールと痛風の関係についてチェックしましょう。
前述したとおり、プリン体の摂取目安は400 mg/日です。
したがって、ノンアルコールビールに含まれる0 mg~3.5 mg/100 mL程度のプリン体が大きな影響を及ぼすことは考えにくいでしょう。
3.5 mg/100 mLのプリン体を含むノンアルコールビールを500 mL飲んだ場合でも、摂取するプリン体の総量は17.5 mgで全体の約4%です。
プリン体の摂取量を減らす必要があるなら、食事に目を向ける必要があります。
プリン体を気にする場合は食事のほうが大事
ノンアルコールビールやビール、その他の醸造酒に含まれるプリン体よりも、食品に含まれるプリン体のほうが健康に及ぼす影響は大きくなります。
肉類/魚介類等の一部にプリン体を非常に多く含むものがあるので、痛風予防を考えるなら意識して成分表などをチェックしましょう。
特にプリン体含有量が多い食品をピックアップすると以下のとおりです。
食品名 | プリン体含有量(100 g当たり) |
---|---|
レバー(ブタ/牛/鶏) | 219.8~312.2 mg |
大正エビ | 273.2 mg |
干しシイタケ | 379.5 mg |
オキアミ | 225.7 mg |
カツオ | 211.4 mg |
マイワシ | 305.7 mg |
クルマエビ | 195.3 mg |
スルメイカ | 186.8 mg |
ササミ | 153.9 mg |
砂肝 | 142.9 mg |
100gあたりの含有量を比較すると、内臓類と魚介類が特に多いことがわかります。
乾物は質量の関係で含有量が多く見えますが、使用量が少ない場合は実際に摂取するプリン体の総量は少なくなるでしょう。
尿酸値を下げるノンアルコールビールもある
ノンアルコールビールのなかには、健康志向の人向けに尿酸値を下げる機能を持った製品も登場しています。
一例としてサッポロの「うまみ搾り」は、尿酸値を下げる効果をもつアンセリンを添加しており、健康志向の人にとって見逃せない1本です。
アンセリンは尿酸値が5.5~7.0mg/dLの人の尿酸値を下げる機能を持っているため、該当している人はぜひチェックしてみてください。
もちろん、製品自体に含まれるプリン体は0 mg/100 mLです。
「うまみ搾り」については以下の記事でも詳しく解説しているので、あわせてチェックすることをオススメします。
プリン体ゼロのノンアルコールビール7選の成分を徹底比較!
製品名 | DRY ZERO FREE | カラダFREE | ALL-FREE | ALL-FREE コラーゲンリッチ | ALL-FREE ライムショット | 龍馬1865 | NINJA LAGER |
---|---|---|---|---|---|---|---|
プリン体 | 0 mg/100 mL | 0 mg/100 mL | 0 mg/100 mL | 0 mg/100 mL | 0 mg/100 mL | 0 mg/100 mL | 0 mg/100 mL |
エネルギー | 0 kcal | 0 kcal | 0 kcal | 0 kcal | 0 kcal | 12 kcal | 12 kcal |
糖質 | 0 g/100 mL | 0.2~0.5 g/100 mL | 0 g/100 mL | 0 g/100 mL | 0 g/100 mL | 非公開 | 非公開 |
食物繊維 | 0.4~1.5 g/100 mL | 1.6 g/100 mL | 0~0.1 g/100 mL | 0~0.1 g/100 mL | 0~0.1 g/100 mL | 非公開 | 非公開 |
炭水化物 | 0.4~1.5 g/100 mL | 2.2 g/100 mL | 0 g/100 mL | 0 g/100 mL | 0 g/100 mL | 非公開 | 2.8 g/100 mL |
プリン体ゼロとして販売されているノンアルコールビールのうち、特にオススメなのが上記の7種類です。
これからそれぞれの味わいや特徴を詳しく紹介するので、ぜひ自分好みの1本を探してみてください。
もちろん、ほかにもオススメのノンアルコールビールはいくつもあります。
以下の記事では海外のノンアルコールビールに限定しておすすめ商品を紹介しているので、こちらもあわせてご参考ください。
DRY ZERO FREE (ドライゼロフリー) アサヒ
「DRY ZERO FREE」は、カロリーゼロ・糖質ゼロ・プリン体ゼロ・人工甘味料ゼロが特徴的なノンアルコールビールです。
そのため、プリン体の有無だけではなく糖質や甘味料を気にする人でも安心して飲めるでしょう。
ただし、完全無添加ではないのでカラメル色素や酸化防止剤、天然甘味料は使われています。
「DRY ZERO FREE」のテイストはホップの苦味をしっかり感じられるものの、フルーティな味わいの1本です。
喉越しを楽しむノンアルコールビールというよりは、フルーティで特徴的な味わいをゆっくり楽しむのに向いています。
カラダFREE (カラダフリー) キリン
「カラダFREE」は、熟成ホップエキスを使っているのが特徴的なノンアルコールビールです。
この熟成ホップエキスには苦味酸が含まれており、この苦味酸が脂肪を減らす効果をもっています。
ビールらしいノンアルコールビールというよりは、やや酸味が強く後味がスッキリしたテイストに仕上がっています。
「1日1本を12週間続けると脂肪が減少する」効果が確認されているノンアルコールビールなので、ダイエット中の人が継続的に飲む製品としてもオススメです。
ただし、無添加ではなく食物繊維や酸味料、カラメル色素、甘味料などが添加されています。
無添加を重視する人は、別の製品を選んだほうがよいでしょう。
ALL-FREE (オールフリー) サントリー
「ALL FREE」は酸味の強いテイストが特徴的なノンアルコールビールです。
ビールらしさを求める人よりは、スッキリとしていて飲みやすい1本を探している人に向いています。
コクは強くはないものの、弱くもないといった印象です。
プリン体がゼロなだけではなく、エネルギーや糖質もゼロなので健康志向もぜひ飲んでみてください。
添加物は酸味料や甘味料、カラメル色素、ビタミンCなどが使われています。
ALL-FREE (オールフリー) コラーゲンリッチ サントリー
「ALL FREE コラーゲンリッチ」は、製品名にもある通りコラーゲンを添加して作られているノンアルコールビールです。
ノンアルコールビールとはいってもビールらしさとは程遠く、マスカットジュースのようなテイストに仕上がっています。
苦味やコク、酸味も少なく、「ALL FREE コラーゲンリッチ」という独自の飲み物だと考えたほうがよいでしょう。
ノンアルコールビールを楽しみながら無理なくコラーゲンを補給できると考えると、美容効果を求める人にもオススメです。
一風変わったノンアルコールビールを試してみたい人は、ぜひ「ALL FREE コラーゲンリッチ」を飲んでみてください。
ALL-FREE (オールフリー) ライムショット サントリー
「ALL-FREE ライムショット」は、ライム果汁を加えたようなスッキリ・フルーティなテイストが特徴的なノンアルコールビールです。
とはいえ、実際にライム果汁を添加しているわけではありません。
やや苦味があるものの爽快感を味わえる1本なので、しっかり冷やして飲むのがオススメです。
こちらも一風変わったノンアルコールビールを探している人に向いています。
龍馬1865 日本ビール株式会社
完全無添加かつプリン体ゼロ、麦芽・ホップ・炭酸のみで作られたノンアルコールビールが「龍馬1865」です。
余計な添加物を一切使用していないため、健康面への影響をより抑えたいと考えている人に向いています。
ただし、糖質ゼロ・エネルギーゼロの製品ではないので、この点を重視している人は事前にチェックしてから購入しましょう。
「龍馬1865」は比較的スッキリとしたテイストで、ビールらしいコクやキレは少なめです。
とへい、麦芽の味はしっかりと感じられるので、物足りない印象はないでしょう。
NINJA LAGER
「NINJA LAGER」は、原料となる麦芽にこだわって作られたノンアルコールビールです。
ドイツ産麦芽100%で作られており、添加物を一切使用していません。
健康志向の人でも安心して飲めるでしょう。
「NINJA LAGER」は芳醇かつ独特な香りと、苦味とコクのある味わいを楽しめます。
一方で酸味は弱いので、酸味が苦手な人でも無理なく楽しめるでしょう。
ノンアルコールビールについてよくある質問
最後に、ノンアルコールビールを飲むときに疑問に感じるポイントとその答えを見ていきましょう。
ここでは、特に気になりがちなポイント3つ紹介します。
ノンアルコールビールについてさらに詳しく知りたい人は、ぜひチェックしてみてください。
Q.ノンアルコールビールは肝臓に悪い?
ノンアルコールビールのほとんどはアルコール分0.00%なので、肝臓に負荷がかかりません。
製品によっては微量のアルコール(1%未満)を含むものもありますが、酒類に比べると肝臓への負荷を軽減できます。
Q.ノンアルコールビールを飲むと太る?
飲みすぎると太る可能性があります。
ノンアルコールビールの中には果糖ブドウ糖液糖などの糖類を含むものや、炭水化物を含むものがあります。
このような製品を飲みすぎると肥満の原因になるかもしれません。
栄養成分表などをチェックしてもう気のような成分を含まないものを選ぶとよいでしょう。
Q.ノンアルコールビールの健康へのデメリットはある?
具体的な影響は定かではないものの、添加物を含むノンアルコールビールは健康面に何らかの影響を及ぼす可能性があります。
とはいえ、これはノンアルコールビールに限らないポイントです。
ノンアルコールビールだからといって、特筆すべき健康面へのデメリットがあるとはいえません。
ノンアルコールビールとプリン体についてのまとめ
ノンアルコールビールに含まれるプリン体の量は0~3.5 mg/100 mL程度のものが多く、ビールをより少ない傾向があります。
1日当たりのプリン体摂取量の上限は400 mgとされていることを考えると、ノンアルコールビールに含まれるプリン体の量を過度に気にする必要はないでしょう。
中にはプリン体を全く含まないものもあるので、どうしても気になる人はそのような製品を選びましょう。
今回はプリン体を気にする人にオススメのノンアルコールビールを紹介したので、製品選びで悩んでいる人はあわせて参考にしてください。
自分好みの1本を見つければ、健康面を気遣いながらノンアルコールビールを楽しめるでしょう。
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