「ラガー」と「エール」
ビールには150種類以上ものスタイルがあると言われていますが、それらのスタイルは大きく2つに分けることができます。
一つは「ラガー」、もう一つは「エール」です。
世の中に流通しているほとんどがラガービールで、日本の大手ビールメーカーが製造販売している主製品はラガービールにあたります。
ラガービールの分類の中に「ピルスナー」や「シュバルツ」などのスタイルがあり、エールビールの中に「ペールエール」や「IPA」、「ヴァイツェン」などがあります。
エールビールは流通数こそ少ないですが、最近ではコンビニやスーパーでもよく見かけるようになりました。ヤッホーブルーイングの「よなよなエール」などはエールに分類されます。
ラガービールとエールビールの違いはビールの原材料の一つの酵母(イースト菌)で、ラガーでは下面発酵の酵母、エールでは上面発酵の酵母が使用されます。
作り方のそれぞれの違いをまとめると以下のような違いがあります。
ラガー | エール | |
発酵温度 | 約0℃~15℃ | 約15℃~25℃ |
発酵期間 | 約3日~5日 | 約7日~10日 |
熟成期間 | 約1ヶ月 | 約2週間 |
ラガービールはキレのあるすっきりとした飲みやすさが特徴です。
飲み頃の温度は約5℃~8℃で、冷蔵庫でしっかりと冷やして飲むとキレのあるのどごしを楽しむことができます。
エールビールは香りが豊かで芳醇な味わいが特徴です。
飲み頃の温度は約8℃~13℃で、少しぬるめの温度で飲むことで、エールビールの特徴である香りを十分に堪能することができます。
ラガー
ラガービールの中には下記のようなスタイルがあります。
- ピルスナー (PILSNER)
- メルツェン (MÄRZEN)
- デュンケル (DUNKEL)
- シュバヴァルツ (SCHWARZ)
- ボック (BOCK)
- ラオホ (RAUCH)
エール
エールビールの中には下記のようなスタイルがあります。
- ペールエール (PALE ALE)
- IPA
- スタウト (STOUT)
- ポーター (PORTER)
- 白(小麦)ビール (WHEAT BEER)
- サワーエール (SOUR ALE)
コメント